2017年3月19日 東京バプテスト神学校教会教育専攻科 田中宣之
ヨハネによる福音書 14章15-17節
ヨハネによる福音書14章16節ではイエス様ご自身がこの世を離れても、「別の弁護者である真理の霊すなわち聖霊を遣わして永遠にあなたがたと一緒にいるようにする。」と約束しています。これからは聖霊が弁護者「助け主」となってあなたがたと共にいると語っています。
イエス・キリストは、私たちを深く愛しています。私たちも神を愛することで、本来のあるべき生き方に立ち返り、自らに与えられた神のご計画に気付くことができるのです。「わたしの掟をまもる」とはただ人間として倫理的にきまりだからそれを守るということではなく、聖霊のダイナミックな働きの中に身を投じていくことを意味しています。身を投じて日々祈ることでわたしたちの生き方のすべてがイエス・キリストに結びつけられていくとき、助け主である聖霊の働きによってすべての事柄はあるべきしかたで解決されていきます。「新しい掟を守る生き方の中にイエス・キリストの約束が実現し聖霊が働くのだ」と受け止めるならば、わたしたちは今まで通りの普通の生活の中においても、聖霊が共に歩んでくださることを実感できるのです。
神学校週間は神学生のためだけではなく、私たちバプテスト教会のメンバー各々の献身への思いが呼び覚まされ、生き方の方向性を再認識する機会でもあります。
私たちバプテスト教会は信徒自身の「神への応答」「教会への自覚」「社会への祈り」「伝道への決意」を大切にしています。それらが私たちの中に活き、応答・自覚・決意・献身が「群れ」となり教会の原動力となることを期待するからです。