2017年5月21日 塩山宗満
マタイによる福音書 5章21-26節 (新約 7ページ)
誰かと仲違いをした場合は、なるべく早く和解をすべきであるとイエス様は語られます。わたしたちはなかなか自分の過ちを認めたくないので仲直りするのを後回しにしてしまいます。でも仲直りをするためにはたとえ自分の方が正しくても、自分から進んで和解を求めていく必要があるのです。時が経てば経つほど解決に時間が掛かるのをわたしたちは経験しています。
ここでは「殺してはならない」という、戒めが取り上げられたのですが、イエス様は「殺してはならない」という行いを超えて、人の心の内に生まれてくる、人をそしる思いを問題にされ、更にそれを口にして人に不快な思いをさせ、関係を壊してしまうようなことをあらためるように語られ、そして仲直りをしなさい、和解しなさい、という積極的な行動に移るように勧めておられます。
イエス様はわたしたちに「和解しなさい」と勧めることで、事を終わらせてはおられません。わたしたちには和解する力もないのですが、イエス様が、わたしたちが罪の内にあり、信仰も何も持っていなかったときに、わたしたちのために死んでくださったことによって、わたしたちに愛を示してくださいました。そこで、神と罪人であるわたしたちの間に和解ができたのです。このイエス様の十字架を通してわたしたちは周りの人たちとの和解ができるようになり、神との和解ができるようになったのです。わたしたちが行うべきことはこのイエス様を信じて歩むだけです。ご一緒に兄弟姉妹たちと和解し、そしてこの地域の人たちとも和解をし、イエス様を信じて歩んでまいりましょう。