2017年9月10日 塩山宗満
マタイによる福音書 8章28-34節 (新約 14ページ)
マタイによる福音書にはイエス様が病を癒しという記事がたくさん出ています。福音の宣教を始められたイエス様は、ガリラヤ湖畔で弟子たちを選び、ガリラヤ中を回って諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、また民衆のありとあらゆる病気や患いをいやされました。イエス様の評判が広まると、いろいろな病気や苦しみに悩む者、悪霊に取り憑かれている者、中風のものなど、あらゆる病人が連れてこられたので、イエス様はこれらの人たちを癒されました。今日の聖書個所のような、悪霊につかれている人から悪霊を追い出す、ということを繰り返し行っておられます。これらの病気や障害を持って生きていた人たちは当時の社会で差別を受けていた人たちで、「罪人」だというレッテルを貼られて生きていかなければならなかったのです。
イエス様はそういう人たちの所へ出かけていって体や精神のいやしをし、それだけでなく「罪の赦し」もしておられます。これは単なるいやしではなく「救い」です。救いとはこの地上での出来事であるのと同時に、この罪が赦されることによって、永遠の命にいたる神との関係ができることなのです。そして人間である限り、強い者も弱い者も、病んでいる者も健康な者も、知的能力があってもなくても、この救いにあずかることができるのです。
私たちが罪の赦しにあずかり、イエス様の弟子になると私たちがどんな所にいても、慰めと励まし戴くことができるのです。それに留まらずイエス様の手や、足や言葉になって働くと言うことをも意味しています。ご一緒に教会でイエス様の手足として歩んでまいりましょう。