2017年9月17日 塩山宗満
マタイによる福音書 9章9-13節 (新約 15ページ)
イエス様はマタイに何の説明も無しに、ただ、「わたしに従いなさい」と言われました。そこでマタイは、「立ち上がってイエスに従った」と記されています。イエス様は一人一人に違った形で声を掛けられます。皆さんはどのようにイエス様から声をかけられ、どのように従ってきましたか。
イエス様に従っていくことに決めたマタイは、自宅にイエス様と弟子たちを呼んで、一緒に食事をしました。そしてその席に、大勢の徴税人や罪人を招きました。それを見たファリサイ派の人たちがイエス様の弟子に尋ねます。「なぜ、あなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」。それを聞いたイエス様は「わたしが来たのは自分に満足し、自分は正しい人間だから誰の助けもいらない、と思い込んでいる人たちを招くためではない。わたしが来たのは、自分の罪を強く自覚し、本当に自分には救い主が必要だと感じている人たちを招くために来たのだ」と言われました。
ここを読むと、わたしたちの内に起こりやすい思いにも注意が必要だと思わされます。教会に通い礼拝に出席する、奉仕もする、聖書を読み祈る、献金をきちんとする。けれども、どこか人を裁いてしまったりする事がありはしないでしょうか。ですから、「私が求めるのは憐れみであって、いけにえではない」とか「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」と言われたイエス様の求めておられるところをしっかり確かめて、神を愛し、隣人を愛することができるよう、また福音を隣人に伝えることができるようイエス様に願っていきましょう。