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 Mobara Baptist Church

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「わたしを弁護してくださる方」

2017年10月15日 塩山宗満

 ヨブ記 16章1-22節 (旧約 795ページ)

 今日の聖書では、神がそんなことまでするとはおもえないのですが、神がヨブにこれでもか、これでもか、とひどい仕打ちをしています。でも、ヨブは次のように語りはじめます。「このような時にも、見よ、天にはわたしのために証人があり、高い天には、わたしを弁護してくださる方がある。(16:19)」この証人とか、弁護してくださる方とは誰のことを言っているのでしょう。自分の周りの人たちがみんな敵になり、その背後に神がいることが見えてきたときにいったい誰が味方になり、証人や弁護人になってくれるでしょうか。
 ヨブはここで、「わたしのために執り成す方、わたしの友、神を仰いでわたしの目は涙を流す。(16:20)」と語ります。神は一方でヨブを弓ではらわたを射貫き、打ち破る存在ですが、一方ではヨブが深い闇の中から涙の溜まった目で見上げる存在、それも神なのです。
 実はこの姿は新約聖書の中に出てくる神の姿と重なります。イエス・キリストの十字架の出来事は、父なる神がひとり子なる神、イエス・キリストを十字架につけて死なせたことです。十字架につける者と十字架につけられる者とは「対立状態」にあるのですが、聖書は父なる神が、ひとり子なる神、イエスを愛し、三位一体の神として共にありたもうことを語っているのです。一つである神が、父と子として対決し、子なる神、キリストは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになるのですか」と十字架上で叫ばれたのです。ヨブが見上げた神の姿が、イエス・キリストの姿なのです。そのイエス様を見上げながら歩みを進めて参りましょう。


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牧師 塩山宗満