2018年4月29日 田名網宏次
使徒言行録 6章1-7節
今日は、私たちの教会の執事の働きと選出方法について聖書の中から読んでいきたいと思います。
イエス様の復活の後、助け主としての聖霊様が与えられた様子が使徒言行録の前半に書かれています。復活のイエス様に出会い、約束の聖霊様をいただいた12人の使徒たちは力強く福音を宣べ伝えていきます。そして、多くの人々がイエス様を救い主として信じていったのです。その頃の初代教会は、持ち物をすべて持ち寄って共同生活をしていたために生活上のすべての事柄が教会の中で起こっていたようです。「弟子の数が増えてきて」、日々の食べ物の分配のことで問題があったようです。そこで、12人の使徒たちは、すべてを呼び集め、神の言葉がないがしろにならないように食卓のことを自分たち以外のものを選んで任せようと話します。「兄弟たち、あなたがたの中から“霊”と知恵に満ちた評判の良い人七人を選びなさい。彼らにそのことを任せよう。」そして、ステファノを初めとする七人が選ばれ、「使徒たちの前に立たせて、祈って彼らの頭の上に手を置いた。」とあります。これが、執事の始まりと思います。
現在の教会では、毎食の食卓の心配はそれほどでもないかもしれませんが、さまざまな問題が起こります。福音宣教の働き、教会運営の働き、牧会的働き他、牧師にその働きの中心や指導を委託しつつ、牧師と協慟して教会を支えていく働き人が必要です。その働き人が「執事」だと思います。執事は、教会の世話係りであり、教会に仕える奉仕者であります。私たちの教会でも、今年度その働き人を選び、選ばれた方は立ち上がって戴き、神様に祝福と助けを戴けるように祈り合いたいと思います。