2018年10月21日 塩山宗満
ヨハネによる福音書 9章13-23節 (新約184ページ)
「生まれつき目が見えなかった者の目を開けた人がいるということなど、これまで一度も聞いたことがありません。あの方が神のもとから来られたのでなければ、何もおできにならなかったはずです。(9:31-33)」以前、目の見えなかった人の言葉にユダヤ人たちは反論することができず、苦し紛れにさんざん悪口を言い、この人をユダヤ人社会から追い出そうとしました。
9章を読み返してみると、この目の見えなかった人の変化がわかります。11節では「イエスという方が私の目を見えるようにしてくれました」と言っています。彼は今までイエスのようなすばらしい人に会ったのは初めてだったので、人間の中にこれほどの人はいないと考えました。
17節でユダヤ人たちが「いったい、お前はあの人をどう思うのか。」と尋ねると、彼は「あの方は預言者です」と答えています。 預言者とは神の声を聞き取り、神の計画を読み取っている人のことです。さらにこの人はイエス様が神の子であると告白するようになりました。イエス様がされたことは人間の力を超えていてこれは神のなさることとしか考えられないと知ったのです。
この人はどんどん信仰に導かれてきました。私たちも人生のあるところで聖書に出会い、教会で神の言葉を聞くようになった時はイエスという素晴らしい人がいるなと思ったかもしれません。でもイエス様の言葉を繰り返し聞いていくと、とうとう「この方は神の子である、この方を信じて生きていこう」と信仰告白をするようになっていきました。
私たちがこの人のように真理を聞いてさらに信仰に導かれていくように願ってやみません。