2018年12月9日 塩山宗満
ヨハネによる福音書 12章12-19節 (新約192ページ)
「その翌日、祭りに来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞き、なつめやしの枝を持って迎えに出た。(12:12-13)」
人々は「ホサナ!」と叫びます。ホサナとは「私たちを今救ってください!」という叫びで、この叫びは正しかったのです。イエス様は本当の救い主、メシアだったのですが、ただ、その現れ方が、多くのユダヤ人たちが期待した、強い、国の指導者としての姿ではなく、弱い人、貧しい人、苦しんでいる人、泣いている人のところへきてその人たちと共にいてくださる救い主だったのです。
神の国とはここにある、そこにあるというような目に見え、手に触れることができるようなものではないことをイエス様が教えてくださいました。そして、イエス様の十字架と復活の出来事によって、神の国が私たちの所に来ていて、私たちはそれを受け取ればよい、ということを教えてくださいました。イエス様の示された神の国を信じて受け取った人たちには、大きな喜びが生まれてきました。そして、イエス様からの喜びを知った私たちにはイエス様の福音を周りの人たちに伝えたいという願いが起こされてきました。ある人はそのために外国に伝道に行くでしょう。ある人は福音を伝えるために、家庭に戻って自分の家族のために祈り続けるでしょう。ある人は、知り合いにこの教会のことを紹介し、一緒に礼拝に来るように誘うでしょう。
今日も「み国が来ますように」と祈りましょう。そして、神から愛と赦しと力を戴いて、新しい自分を見つけ出して、家庭へ、地域へ、職場へ、学校へ、それぞれの場に送り出されていきましょう。