2019年6月23日 塩山宗満
ルカによる福音書 5章33-39節 (新約 111ページ)
教会は、いつもイエス様によって与えられた罪の赦しによる「新生」という新しさの中に生きてきました。ここでイエス様が言われたことは、イエス様がもたらした罪の赦しと救いという新しい葡萄酒である福音を受け取るには、新しいものに心を開くあり方が必要なのだということでした。律法を守るというまじめな、良い行いをもって、神の前に立とうとする信仰ならば、断食がふさわしいかもしれない。しかし、私が与えるものは、何も持っていない罪人が、ただ神のあわれみによって罪を赦され、命へと招かれることなのだ、どうして、この恵みに与る喜びの中で断食などしていられようか。私が与える罪の赦しによる永遠の命という恵みに応えるには、喜ぶしかないではないか、イエス様はそう言っておられるのです。
もちろん、ただ新しければよい、というわけではありません。ここは伝統に沿ったものを選び、ここは新しくしていく、といった選択をしなければならないでしょう。ただ伝統に従っているほうが楽ではあります。けれどもイエス様は新しい革袋を用意しなさいと言っておられます。私たちの教会も教会創立から20年たって、次のステップをどうしたらよいかを考え続けています。この教会には良い点がたくさんありますからそれを残して、その上で新しくチャレンジしていかなければならないことを探して、その方へ向かって行きたいものです。その上でますます神に用いられるために何か新しくしていかなければならないものがあるか、考えていきましょう。そして、イエス様とともにいることができるめぐみをご一緒に礼拝の中で祝いましょう。