2019年8月4日 塩山宗満
ルカによる福音書 7章36-50節 (新約 116ページ)
この町に一人の女性がいました。この女性はイエス様に出会って、涙が出てきて仕方がなかったのです。罪の女だと言われている人ですから、その罪の元は自分が一番良く知っています。そしてそこから抜け出すのにはどうしたらよいか、途方にくれていました。
そこへイエス様がきてくださいました。罪を負っている者であっても、神を信じて従えばそれだけで救いに預かることができる、今までの罪は赦される、新しい生活に入っていくことができる、そのことをイエス様が保証してくださったのです。この女性は涙と共に心からの感謝の念をイエス様に示さざるを得ませんでした。
イエス様はさらに「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」と言って、これからの彼女の人生に平安があることを示してくださいました。この女性はこれからも生きていく様々な場面で苦しみに会うでしょう。けれども、イエス様が平安をお与え下さったことを知っていますから、それらの問題にも乗り越えていく力を与えられているのです。
彼女がこれからいられるところはどんなところでしょう。それは、主にある交わりがあるところ、今で言えば教会ではないでしょうか。教会こそが、赦された人たちの集まりで、誰もが安心していて良いところ、弱くても、苦しみを持っていても、いていいところなのです。この茂原の街、長生郡市の周りにも行き場のない苦しみを抱えている人たちがたくさんおられるのではないでしょうか。その人たちに、「ここへお出でください、イエス様が、平安を持って祝福しようと待ち構えておられるのです」とお招きしましょう。