2019年10月20日 塩山宗満
詩編 148編1-14節 (旧約 986ページ)
この詩には「主を賛美せよ」が繰り返し、歌われています。この賛美とはどんなことなのでしょう。賛美は祈りの中の一つの要素です。祈りには神への願い事があります。父なる神は主イエスの名を通してわたしたちに何を願っても良いと言ってくださっています。わたしたちの祈りはこれが一番多いかもしれません。祈りの中には、神への感謝があります。個人的な願いを聞いてくださった神への感謝が生まれてきます。そして、祈りには賛美が含まれています。賛美は感謝と違って個人的な願いからは離れて、神へ栄光を帰しています。主に近くある民、イスラエルの子ら全体が主を賛美するようにと勧めているのです。
わたしたちが神に出会って、イエス・キリストを救い主と信じるようになったとき、その父なる神を褒め称える賛美が自然に出てきます。今わたしたちは礼拝の中で賛美を歌でお返ししています。
この詩は、天にあるもの地にあるものに呼びかけて、主なる神を賛美するように勧めています。同じような呼びかけは旧約聖書の中に何度も出てきますが、その元になっているのは、この天も地も神が創造されたと言うしっかりした信仰です。ただ、自然を見てその中に神を見るのではなく、それらをお造りになった神のことを意識しています。
自然の中に神の業を見ることはわたしたちも時々経験しますね。わたしは九十九里浜で波が押し寄せ、帰って行くのを見るのが好きです。それを見ながら神がこの世界をお造りになったということをあらためて知らされます。この詩はその時に主を賛美しなさい、と勧めているのです。ご一緒に主を賛美し続けましょう。