2019年11月3日 塩山宗満
ヘブライ人への手紙 12章1-3節 (新約 416ページ)
「このようにおびただしい証人の群れに囲まれている以上、」と言っているおびただしい証人の群れとは、11章に筆者が記しているたくさんの旧約聖書の登場人物たちのことです。アベルがカインより優れた生け贄を神に献げたこと、エノクが神に喜ばれたこと、ノアが信仰によってまだ見ていない事柄について神のお告げを聞いて箱舟を造りその信仰によって義を受け継ぐ者となったことを語ります。
アブラハムは信仰によって行き先も知らずに出て行き、彼に続くイサク、ヤコブのことも記しています。それからモーセやたくさんの人たちの事を語り、その人たちが様々な苦しみに遭ったこと、それは「世は彼らにふさわしくなかったのです(11:38b)」とも言い添えます。
このような旧約の信仰の英雄たちが新約時代のキリスト者を支え、導く人々であって、神が真実な方であることを証ししているのです。これらの証人に囲まれているのでわたしたちは安心してキリストを信じて歩む道を走っていくことができるのです。
今日は天に召されていった方たちのことを憶える礼拝でもあります。川口正雄先生と植竹恒雄さんはこの教会の基礎を12人の立ち上げメンバーと共に据えてくださいました。渡辺邦博先生と幸子夫人はこの教会が広がりを持つよう指導してくださいました。これらの方々も「おびただしい証人の群れ」の一人としてわたしたちを囲んで見守ってくださっているのです。私たちも時が来れば、天に召されていく日が来ます。それまでは、この方々のように、神を敬い、希望を持って、神に喜ばれるように主の業に仕え励んでいこうではありませんか。