2019年12月1日 塩山宗満
ルカによる福音書 1章26-38節 (新約 100ページ)
クリスマスは、喜びの時です。なぜでしょう。それは私たちに救い主が与えられたから、私たちに恵みが与えられたからです。天使がマリアに「おめでとう、恵まれた方(1:28)」と呼びかけた時、この聖書にはマリアがどんな人だとか、いかにすばらしい女性だったかとかはまったく書かれていません。いきなり「おめでとう」と呼びかけられています。私たちにイエス様の生涯と愛が聖書と教会を通して示されたときも全くそのとおりだったのではないでしょうか。私たちが何かしたから、立派だからそのご褒美として恵みが与えられているのではありません。これは神からの一方的な恵みなのです。
この一年の皆さんの歩みはどのようなものだったでしょうか。自然災害がこの茂原にも何度もおそってきました。病の床に伏せざるを得ない方もいます。いろいろな苦しみの中に置かれている人たちもいます。けれどもわたしたちの神は、そのわたしたちがいるところにおられて、共に苦しまれます。慰めを下さり、助けを下さり、そして、それを受け止める力を下さいます。
わたしたちそれぞれが、神の祝福のうちに置かれ今日まで歩んできました。皆さんにも不思議な救いの業がこれからも、起き続けるでしょう。同時に神は皆さん一人一人に使命をお与えになっています。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。(1:38)」とマリアが祈ったように、私たちも、「お言葉どおり、この身に成りますように。」と祈りながら、神に与えられた使命を持ってこの人生を、神を信頼して、信じて歩んでいきましょう。