2020年5月3日 塩山宗満
コリントの信徒への手紙一 1章18-31節 (新約 300ページ)
「また、神は地位のある者を無力な者とするため、世の無に等しい者、身分の卑しい者や見下げられている者を選ばれたのです。(1:28)」旧約聖書の中で預言者が語り続け、主イエスを身ごもった時のマリアもこの言葉を言って主を褒め称えました。イエス様が社会の中で低く見られていた徴税人や女性たちを高められたことなどとつながるありかたなのです。そしてそれは「それは、だれ一人、神の前で誇ることがないようにするためです。(1:29)」
次は一章のまとめです。「神によってあなたがたはキリスト・イエスに結ばれ、このキリストは、わたしたちにとって神の知恵となり、義と聖と贖いとなられたのです。(1:30)」知恵を求めていたコリント教会の人たちに、神は知恵を与えられました。その知恵とはキリストが十字架につけられたことである、と宣言します。そして、わたしたちの知恵であるキリストは同時に私たちを神の前に正しいものとし、聖いものとし、わたしたちを罪から買い取ってくださる方、贖い主となられたのです。
わたしたちが神の前に招かれた時はどうだったでしょうか。人間的に見て知恵あるものだったわけではなく、家柄がよかったわけでもない、何も持っていないわたしたちを、神は愛と憐れみによって選んでくださったのです。そのことを感謝しましょう。今この礼拝にyoutubeで参加しておられる方々、クリスチャンであろうと、まだ、クリスチャンではなかろうと神が招いておられると言うことをいつも覚えておいてください。皆さん、「誇る者は主を誇れ」とパウロが言っています。豊かな、恵み深い主を誇ろうではありませんか。