2020年5月10日 塩山宗満
コリントの信徒への手紙一 2章1-5節 (新約 300ページ)
「わたしの言葉もわたしの宣教も、知恵にあふれた言葉によらず、“霊”と力の証明によるものでした。それは、あなたがたが人の知恵によってではなく、神の力によって信じるようになるためでした。(2:4-5)」パウロがコリント教会の人たちに語った言葉や宣教は「“霊”と力の証明」によるものでした。言葉を通して聖霊が働くのです。パウロの働きによってコリント教会の人たちには信仰が与えられました。神に捕らえられ、神に招かれ、神から恵みを戴いて生きていくことができるようになったのです。
今、新型コロナウィルスの感染が広がっており、わたしたちは不安の中におかれています。「命を大切にする」ために、感染しないように最大限の注意を払っていかなければなりません。けれども、いのちは神との関わり、隣人との関わりの中で活かされているのです。神がわたしたちを招き、捕らえ、恵みを注いでくださるのですから、このような形でも礼拝に与り、共に祈り、賛美をし、み言葉に聞き入りましょう。主が共にいて下さることを覚えましょう。
皆さんもそれぞれの場でさらにみ言葉を読み、教会の仲間や隣人を覚えて、祈る時を持ちましょう。神の言葉を聞き、祈るときに、その神の言葉を通して聖霊が働きます。聖霊はわたしたちに様々な思いを与え、わたしたちに願いを起こさせ、行動する力を与え、生きていく目標を与えてくれるとパウロが今のわたしたちにも語りかけています。聖霊の働きによって教会は教会としての働きを続けます。これからこのような状況の中で何ができるかを検討して、ご一緒に働きを続けましょう。