2020年11月15日 塩山宗満
コヘレトの言葉 11章9節-12章8節(旧約 1047ページ)
「青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。苦しみの日々が来ないうちに。「年を重ねることに喜びはない」と、言う年齢にならないうちに。(12:1)」
創造主とは天地をお造りになった神のこと。聖書は、この宇宙も、地球も、人間も皆神がおつくりになったものであって、神が支配をしておられるのだ、ということを主張します。これがキリスト教の主張の根底にあるものです。そして、そのことは今科学が探求している真理と整合性を持っているのです。神が膨大な時間をかけてこの天と地を創られたこと、その神が全世界の支配者であって、その方が私たちにイエス・キリストを送ってくださったことのです。わたしたち一人一人も神によって造られ、神に愛されている、そのことを心に留めよ、と何よりも大切なことをコヘレトは語ります。
「塵は元の大地に帰り、霊は与え主である神に帰る。(12:7)」霊は与え主である神に帰ると言う表現は霊」を「息」と訳して、「息はこれを与えた神に帰る」とした方が良いとある神学者は語ります。人は神から息を吹き込まれて生きる者となり、息を引き取られてその生涯を終えるのです。
今日の聖書でわたしたちに語り掛けるのは、なんと言っても、「青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。」との言葉です。わたしたち人間が神につくられていること、神に与えられた命を生きていることを覚えていなさい、と言うことでしょう。それは青春の日々だけでなく、世界中の生きている人間すべてに語られている事なのです。老いも若きも創造主を心に留めて生活し働いてまいりましょう。