2021年12月12日 塩山宗満
エレミヤ書 31章15-26節 (旧約 1235ページ)
「泣きやむがよい。目から涙をぬぐいなさい。あなたの苦しみは報いられる、と主は言われる。息子たちは敵の国から帰って来る。あなたの未来には希望がある、と主は言われる。(31:16-17)」
神からこのような慰めのことばを戴くとは、なんと幸いなことでしょう。ここで、息子たちが帰ってくるとは、イスラエルの民がバビロンの捕囚から解放されてユダの地に帰ってくることを指しています。
今日の聖書のすぐ後に新しい契約、と言うことが記されています。主なる神は、一度はなくなってしまったように見える、愛する民との関係を持ち続けたいと願われました。そこで、神は民との契約の形を変えることを決意されたのです。「見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る、と主は言われる。(31:31)」
エレミヤが預言した新しい契約は、イエス様を迎えることによってわたしたちの中に成就しました。神の言葉はわたしたちの胸の中に、聖霊を通して送られてくるのです。聖霊によってわたしたちの心の中に福音が書き込まれました。神は御子イエス・キリストを通して、わたしたちの苦しみを背負ってくださるのです。
そのイエス・キリストがお生まれになったことを記念して、わたしたちはクリスマスを迎えようとしています。この新しい契約、イエス・キリストを通して語られる福音が一人でも多くの人たちに伝わるようわたしたちは願って、祈りながら礼拝に集まっています。来週はクリスマス礼拝です。主がわたしたちの神となってくださいますから、わたしたちも主イエスを救い主と信じ、主の民の一人として、生きていきましょう。