2022年1月9日 塩山宗満
使徒言行録 1章12-26節 (新約 213ページ)
聖書は福音書の中では主イエスがいつも祈っていたことを記しています。また、教会が誕生するその前から共に祈ることの大切さを語っています。祈りを通して、神は人を優しくし、人を強くし、共にいる人たちのことを祈るものへと変えてくださいます。使徒言行録では、ペトロやパウロの働きが詳しく記されていますが、著者ルカはそれらの活動が、個人の業ではなく、教会が祈りを通して送り出し、聖霊の業であることを繰り返し記録しています。私たちの教会も聖霊の導きを祈りながら物事を進めていく教会となりたいですね。
今日の聖書にはまだ教会と呼ぶほどの形にはなっていなかった120人ほどの弟子たちの群れがどのように物事を決めていったかが記されています。まず、「彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。(1:14)」とあるように祈る群れでした。それから、ユダの後任の人を決める時に、みんなで候補者を選び出しました。そして祈った末に、一人を選んで使徒の仲間に加えました。
私たちはこれから、執事の選出を行い、今年度の歩みを振り返り、評価し、次年度の方向を決めていかなければなりません。それにとどまらず、ここ3年から5年にかけてどのような歩みをしていけばよいかも考える時になっています。その時にこの初代のキリスト者の群れがどのようにして歩みを進めていったかを知ることは良い学びとなるのではないでしょうか。私たちも物事を決める時は祈りましょう。いろいろな意見を聞いて、みんなで考えましょう。そのうえでみんなが理解できる方向を選び取りましょう。