2022年1月16日 塩山宗満
使徒言行録 2章1-13節 (新約 214ページ)
聖霊を受けたイエス様の弟子たちの様子を見に集まってきた人たちはエルサレムに住むユダヤ人の他、「散らされているユダヤ人」言い換えると、世界のいろんな場所に住んでいたユダヤ人たちが、お祭りのために帰って来ていました。
9-11節に掲げられている国は当時のローマ帝国の支配下の国々でしたから、ある意味では全世界でもあります。「彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。(2:11)」と、みんなが言っているのですから、世界中の様々な言葉によって、神の言葉、大きな働きが述べられていたのです。
このペンテコステの出来事は、この後、ペトロの説教とそれに続く人々の悔い改めによってキリスト教会が誕生するきっかけになりました。罪によって言葉が乱れ、人々のコミュニケーションが取れなくなってしまった人間に、このペンテコステの聖霊が下されたという出来事によって真理を分かち合い、一致に向かって回復していくことが始まったのです。福音には世界を一つにする力があり、聖霊がその一致を生み出す力の元になっていったのです。
私たちの教会にはいろいろな国の人たちが来ています。出身の国は違っても、また言葉が違っていても、一つの福音を聞き、一人のキリストを信じ、一つのバプテスマを受けたわたしたちは、一つの神の国の民として生かされているのです。今月の30日には、この教会のこれからの歩みがどのような方向に向かっていけば良いかを皆で考える時を持ちます。ご一緒にこの福音をもっともっと多くの人たちと分かち合うことができるよう主の導きの元に働いていきましょう。