2022年1月30日 塩山宗満
使徒言行録 3章1-10節 (新約 217ページ)
「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。(3:6)」ペトロがこう言って、その人の手を取って立たせたところ、その人の足やくるぶしがしっかりして、躍り上がって立ち、歩き出したのです。躍り上がって立ち、と書いてありますから、並みの喜びようではなかったでしょう。神殿の境内にいた人たちはその人が、「美しい門」のそばにいて、施しをこうていた者だと気がついてとてもびっくりしました。
この二人の使徒がやったことは、自分の力を用いたのではなく、ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい、という言葉を伝えたことでした。イエス・キリストの名がこの人に信仰を起こさせ、そして、その信仰がこの人を癒したのです。
「イエスキリストによって癒され立ちあがって歩きなさい」との言葉はずっと、キリスト教会がこの世に語り続けてきたことです。たとえ病気や障害があっても、躍り上がって、喜んで飛び跳ねてしまうような、そのようなイエス様との出会いは私たちも経験するのです。そしてこの茂原バプテスト教会でも2000年前と同じように、イエス・キリストの福音だけを語りつづけています。この教会に金や銀はありません。でも、教会はひとびとを立ち上がらせ、躍り上がるような喜びを与え、神によって与えられた人生を生きていく力を与えることができる場所なのです。そしてそれは、イエス・キリストの名によって行われるのです。ご一緒にこのすばらしいイエス・キリストの名を伝える働きに励んでまいりましょう。