2022年5月1日 塩山宗満
テサロニケの信徒への手紙一 5章18節 (新約 379ページ)
私たちは今年度の主題聖句として「どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」を選びました。どんなことにも感謝なんて、無茶です、と言いたくなります。でも、どんなことにも感謝することが「神があなた方に望んでおられること」なのだとパウロは言います。
皆さんの感謝はどんなことがありますか。私の1歳下の弟、塩山二郎が先週の日曜日に天に召されていきました。弟は心理学の勉強をしたいと思い広島大学へ行き、そこで広島バプテスト教会に導かれ、クリスチャンになりました。仕事の方は臨床心理士として病院のカウンセラー、その後大学の先生を10年、そして自分のクリニックを立ち上げてカウンセラー一筋の生涯を送ってきました。一月ほど前、癌の治療が難しくなり、緩和ケア病棟に入院すると言うことを聞いて、訪ねていきました。このときに本当に数十年ぶりにゆっくり、昔話をしたり、なぜこの仕事を選んだのかと言う話を聞いたりして、よい時を持つことができました。広島バプテスト教会での葬儀、納骨が大勢の人に見送られながら無事済んだのを見届けて茂原に帰ってきました。帰りの飛行機の中で、主が私たち兄弟をとらえてくださったことに感謝の思いでいっぱいでした。
今日の聖書の言葉はどんな状況の中にあっても祈り、感謝し続けることを勧めています。神が望んでおられるのですから、神は、必ず私たちを受け入れてくださり、さらに深い交わりの中へ導いてくださいます。「どんなことにも感謝」する一年に挑戦してみましょう。