2023年1月22日 三酎P次
詩編 62編2-13節
わたしたちの社会が混迷し不安定になると、怪しげな宗教やオカルトに人の心が引かれることがしばしばあります。しっかりとした希望がないと、人間はそれに振り回されるのです。
目先の国力や経済力がすべてを支配する状況は現在の世界も3000年前のイスラエルが生きた世界も代わりがありません。イスラエルの多くの国王はそんな周りの大国の力に吸い付けられて国の中に神々を祀り、偶像礼拝にまで陥り、その果てに滅びました。
詩編はそんな人間の愚かさに対して、「人の子らは欺くもの、力が力を生むことに心を奪われるな」と警告しました。だから、人ではなく、神に向かいなさい、と言います。「神こそわたしの岩、わたしの救い、砦の塔、わたしは決して動揺しない」と言いました。
わたしたちの心はいつも動き回って落ち着きなく、様々に変わっていきます。わたしたちの人生もそのようにころころ動き回っています。その人生には岩のようにどっしりと動かない人生の砦が必要です。生ける神こそその方です。6節には「わたしは神に希望を置いています」と言っていますが、人生くじけそうなときにこそ、希望の光、クリスマスの光、主イエスの光がわたしたちを力づけ、再び立ち上がるものにします。わたしたちのイエス・キリストを信じる信仰は人生に負けない力を上から与えてくださいます。負けそうに見えても負け戦にならない、それがクリスチャンの信仰の人生です。神にのみ希望を置く、そこからわたしたちの信仰生活は繰り返し新しくなります。希望の光の燃料は御言葉です。御言葉を日々心に刻み、この混迷の時代、しっかりと希望の光を灯し続けて、確信を持って進んでいきましょう。