2023年6月4日 塩山宗満
創世記 1章1-5節
私たちの教会の信仰告白の最後の項目は、「5.私たちは世々の聖徒たちと共に「使徒信条」を告白します。」です(週報参照)。クリスチャンが何を信じているのかを理解するには、この使徒信条を読むと分かりやすいでしょう。わずか十行ぐらいの文章の中に代々のクリスチャンが信じ、告白している大切なことを殆ど洩れなく含んでいるのです。
今日はその中で、「我は天地の創り主、全能の父なる神を信ず。」について考えてみましょう。使徒信条が「造り主なる神」と言うとき、聖書の神さまは無から有を作り上げられたことを述べます。この世界、人類はその大元から神によって作られ、神の支配のもとにあるという信仰告白をここでしているのです。そして、その作られた人間に神は自由を「恵み」としてお与えになったのですが、人間はこの自由を乱用し、神のみ心にそむく行動をしてしまったと語ります。また、この世界を造り、人間を創造した後も、神さまは人間を愛してくださり、歴史のなかで働いてきたことをこの使徒信条は告白しているのです。その最も大きな具体的な出来事が、イエス・キリストの誕生とその一生、そして苦しみと十字架、復活なので、それもしっかりここに告白しています。
私たちの教会は今も、新しい方を迎えつづけています。そのように願ってこの教会が設立されたのですから、これからも広がりを持つことを願いつづけるでしょう。来週から数回、使徒信条をさらに読んでいきます。「我は天地の創り主、全能の父なる神を信ず。」みんなでこの言葉をかみしめて、この町でイエス様のことが広がっていくよう祈りつづけましょう。