2023年6月11日 塩山宗満
マルコによる福音書 8章27-30節
ペトロが「あなたはメシアです」と告白した主イエスの教えをその後、言語も人種も違うヨーロッパの人たちは、時代や文化を越えて自分たちの言葉と生き方で受け止めました。そのヨーロッパの人たちができたなら、わたしたち日本人にもできるはずだ、と井上洋治というカトリックの神父は語ります。大変時間が掛かるかもしれませんが、ここにいるわたしたちも主イエスの教えと、信仰を受け止めていきたいと思います。
使徒信条の「主イエス・キリストを信ず」という言葉はまさに信仰告白で、私は信じます、なのですが、その前に、「我らの」主イエス・キリストとなっているところに注目しましょう。主イエスを信じるということは、主を信じる仲間と共に作り上げる共同体、教会のつながりの中に自分を置いて、その中で共に生きていく、という宣言をしているのです。ですから、「聖なる公同の教会を信ず」という言葉とつながっていきます。ただ、主イエスは、信じている人だけでなく、信じていない人たちの主でもあられるので、「我らの」と言ったときに、私たち人間すべての主という広がりを持っています。
ぜひ、皆さんお一人お一人が、「あなたこそキリストです」、使徒信条でいえば「我はその独り子、我らの主イエス・キリストを信ず」とあらためて宣言し、そしてイエス様を救い主と信じる人たちの群れのなかで、この教会をベースキャンプとしてご一緒に歩みをしていきましょう。そしてここから、それぞれの場所に出て行き、イエス様のことを証しする、そのような生き方をしていきましょう。