2023年12月17日 塩山宗満
イザヤ書 25章1-9節
「その日には、人は言う。見よ、この方こそわたしたちの神。わたしたちは待ち望んでいた。この方がわたしたちを救ってくださる。この方こそわたしたちが待ち望んでいた主。その救いを祝って喜び躍ろう。(25:9)」「その日」とはどんな日のことを言っているのでしょうか。それはまさに神により死が滅ぼされ、神がわたしたちの涙をぬぐって救ってくださる日、神と共に過ごす日々です。
わたしたちはイザヤの言葉を読みながらアドベントの時を過ごしています。イザヤの言う”待ち望んでいたこの方”、主イエスがこの世に来てくださったことを記念するクリスマスを迎えようとしているのです。でも、そのわたしたちが待ち望んでいた人が生まれたことをなぜ世界中の人がお祝いをするのでしょう。それは、このイエスという赤ちゃんが大きくなって、「救い主」になったからなのです。
福音書を読んでいくと、主イエスは、貧しい人、弱い人、病気の人に、神の愛を語り、力づけ、慰めを与えるという生涯を送りました。しかし、その主イエスの働きをよく思わない当時のユダヤの指導者たちは、イエスを捕え、十字架に掛けて殺してしまいました。けれどもそれで終わりではなく、父なる神がイエスをよみがえらせたので、このイエスは世のすべての人の救い主となってくださいました。そのキリストが生まれたことを記念して、キリストの祭り、クリスマスが始まったのです。来週はいよいよクリスマス礼拝と夜の燭火礼拝を迎えます。この町の一人でも多くの人たちに主イエスがお生まれになったことの意味が伝わっていきますように祈りつつ過ごしたいと思います。