2024年8月18日 塩山宗満
詩編 85編9-14節
「主は平和を宣言されます、御自分の民に、主の慈しみに生きる人々に、彼らが愚かなふるまいに戻らないように。(85:9)」と宣言された主は、500年後にイエス様を通して、「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。(マタイ5:9)」と語られ、人々に平和を実現する人になるように勧めておられます。
では、平和を実現する人にわたしたちはなれるのでしょうか。ほかの戒めと同じようにわたしたちはそのことをすぐに守ることがなかなかできないのです。でも、わたしたちの弱さを思いやることのできるイエス様がわたしたちと共にいてくださいますから、わたしたちもみ言葉に促されて一歩を踏み出すことができると勧められているのです。
21世紀になって国と国とが本格的な戦争をするとは思いもよりませんでした。ロシアがウクライナに仕掛けた戦争、パレスチナでのイスラエルとハマスの戦い、国軍が民意を無視して暴力を振るうミャンマー、不安なバングラデシュ情勢などに、平安がもたらされるよう祈るばかりです。
そして、日本のこれからの行方にも心配の種は尽きません。ウクライナ情勢を理由に、防衛予算をGDPの2%に増額するとの政策に大きな疑問を感じます。
わたしたちは、平和を宣言される神を信じ、平和を実現するものになることをねがいながら、世の動きにも目を配って毎日を送っていきましょう。そして、その願いを自分のうちに持っているだけでなく、私たちの周りの人と分かち合い、神の愛を、恵みを一人でも多くの人たちに知ってもらうよう、神に用いられていくよう祈りましょう。